コーチ・カウンセラーのためのFORTUNE式ブランディング術

あいのくりようかん

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4月は新入社員が会社に入る時期ですね。新入社員が抱える3大不安が下記になります。

  • 社会人として浮いた存在になること
  • コミュニケーション力が不足していること
  • 仕事についていけるか不安

 

こうした不安は別に新入社員でなくても、誰もが感じる不安ですよね。浮いた存在になるということは、どうすれば職場の人間関係に溶け込めるのがわからずにおたおたしている状態になることです。コミュニケーションも得意だという人もあまりいませんね。新しい仕事なのだからついていけるかは誰もが持つ不安ですね。

 

日本人はなぜか「対人恐怖症」になる人が諸外国に比べて多いのです。つまり他者とコミュニケーションを取ることが苦手な人が多いということですね。世界でもラテン系の人は誰とでも話す感じですが、日本人は初めて会う人たちの場に行くと緊張する人が多いですね。私も研修で初めての企業に行くとなぜか緊張することがよくあります。

 

コミュニケーションを取るのがうまく行かないのは、コミュニケーションのトレーニングを積んでいないからです。学校でコミュニケーションのトレーニングはほとんど行われていません。私も十数年前にコーチングを学び始めるまで、コミュニケーション・トレーニングは受けたことがありませんでした。

 

コーチングを学んでから私のコミュニケーションは大幅に改善されました。コーチングのスキルは、「傾聴」「共感」「質問」ですが、細かいスキルを入れると100ぐらいあり、こうしたスキルを身につけるには3年ぐらいかかります。私も企業研修でコーチングを教えますが、コーチングのスキルは数が多いので、そのかわりに「あいのくりようかん」を伝えています。

 

「あいのくりようかん」と言っても、あのあま~い栗羊羹ではありません。コミュニケーションの取り方の頭文字をとって「あいのくりようかん」と言っているのです。「あい」とは「相づち」です。「くり」とは「繰り返し」です。「よう」とは「要約」です。「かん」とは「共感・感動」です。

 

つまり、相手の話をよく聞いて、しっかりと相づちを打ち、相手の言葉を繰り返すのです。そうすると相手は聞いてもらえているという感覚を持つことができます。

 

そして相手の話を自分は正確に理解したかを確認するために要約するのです。それからとても大事なことは相手の話共感し、感動することです。感動されると自分に共感された気持ちになれるので、つながりを深めることができるのです。

 

「この間、課長からとても感謝されたんだ」

⇒しっかりと相手を見つめて相づちを打ちながら、「そうなんだ、どういうことをしたの?」

 

「会議の準備をしてくれって言われたんだけど、内容が企画会議だったので自腹でチョコとアメを買って用意したんだ」

⇒「自腹でチョコとアメを用意したの、凄いね」と繰り返す。

 

「やはり頭を使って企画するときは甘いものがあると嬉しいからね」

⇒「企画会議だから凄く頭を使うから甘いものがあるといいと思ったんだね」と要約します。

 

「自分も企画会議のときは甘いものが欲しいと思うことがあるからね」

⇒「いやあ、凄いね、自腹を切ってみずから差し入れするなんてすごいじゃん」と感動しましょう。

 

この「あいのくりようかん」を使うだけでコミュニケーションが活性化します。コミュニケーションが苦手だと思う人はぜひこの「あいのくりようかん」のテクニックを使ってみてください。最初は友人とのコミュニケーションでできるだけ使ってなれることが大切です。