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幸せだから成功する

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私たちは成功法則を持っています。多くの人が信じている成功法則は「頑張って、成功して、そして幸せになる」という考え方です。今は、うまく行っていないけれど、努力を続けていけばやがて成功して、幸せになれるという考えです。

 

幸せになるということを最終的なゴールにしています。これは何故なのでしょうか?それは成功して初めて幸せになれるという思い込みがあるからです。

 

ということは成功しないと幸せになれないということになります。これは本当でしょうか?

 

幸せというのは主観的なものです。日常の些細なことに、感激して、喜ぶことができれば幸せになれます。多くの人が勘違いしているのは、幸せというのは宝くじに当たったような劇的なことが外から与えられることだと思っている点です。

 

「今、ダメだから歯を食いしばって頑張って成功する」と思っていると、現在が非常にネガティブな状態となります。ネガティブな状態は脳の働きが鈍くなり、選択肢も少なくなり、アイデアもでなくなります。

 

ポジティブな状態になると、脳から幸せ物質のドーパミンが放出されます。ドーパミンには幸福感を感じさせる作用と脳機能を活性化させる作用があります。ポジティブになると、好奇心が膨らみ、創造力が広がり、行動量が増えます。

 

最新のポジティブ心理学では「幸せだから成功する」ということを証明しています。成功したければ、ポジティブになって幸せを感じるとことが大切だというのです。ポジティブになると選択肢が圧倒的に増えるからです。

 

ネガティブになるご逆に選択肢を減らすのです。もしあなたが山に山菜を取りにでかけて、夢中になって山菜を取っているときに、がさがさと音がするのでそちらに目を向けると目の前に大きな熊がいたとしましょう。そうすると生き残るためには3つの選択肢しかありません。「逃げること」「闘うこと」「死んだふりをすること」です。このようにネガティブな状況になると私たちの脳は選択肢を減らして生き残ろうとするのです。

 

脳科学でもポジティブな状態のときは視界が広がり、ネガティブな状態のときは視界が狭くなるということがわかっています。視界が広がれば見えてくるものも増えるので、新しいアイデアも見つけることができるようになります。

 

今までネガティブに生きてきて、ポジティブな状態になれと言われても、「無理だ」「できない」と思っている方が多いのではないでしょうか。大丈夫です。すぐにポジティブになれる方法をお伝えします。

 

私が研修のワークでよくやるのは、朝起きてからこの会場に来るまでに体験した、嬉しかったことや喜びを感じたことを3つ隣の人に話してもらうというものです。朝起きてから、会場に着くまでに起きた体験は些細なことです。

 

駅の側のカフェに入ったら、コーヒーとクロワッサンがとても美味しかったとか、ツバメが子育てしていてヒナ鳥がとても可愛くて嬉しくなったとか、駅に向かっていたときに偶然友達が車で通りがかり、駅まで送ってもらえたとか、そういう些細な喜びが中心になります。

 

その話をしているときの参加者の顔をみると、皆さん笑顔になって嬉しそうに話しているのです。「皆さん、今嬉しそうな顔をされて話されていましたが、それがポジティブになるということですよ」と伝えるととても納得されます。大切なことは、些細な体験でも、味わい愛でることでポジティブな幸せな気分になれるのです。

 

こういうことを常に実践していくと、自然にポジティブな感情を持つことができるようになります。そうすると好奇心が湧き上がり、新しいアイデアを思いつき、今までと違った行動をするようになるので「成功」する確立がグンとアップするのです。

 

私たちは今までの思い込みの「成功して幸せになる」を逆転して、「幸せだから成功する」を実践していきましょう。これが本当の「成功法則」なのです。